
パフェと言えば昔は洋菓子の専売特許みたいなジャンルでしたが、パフェに和素材を組み込んだものが増えたのは、非常に喜ばしいです。ただ、よくあるのは、抹茶素材・白玉・わらび餅あたりでしょうか。
このセブンの「ほうじ茶仕立てみたらし団子パフェ」。みたらしとほうじ茶を組み込んだハイブリット性は、味はともかく面白い商品です。終売したと思っていたらセブンで昨日再発見したので、食しておきました。
目次
主な構成

上から↓↓↓
・生クリーム
おそらく純生クリームではなく、あっさりした味です。まぁパフェには充分ですね。乳感はあり、他素材の味も邪魔しない。ほうじ茶プリンの上の層と、上部に絞ったものがありました。
・団子
材料に上新粉とあるので白玉ではなく、団子でした。確か3玉ですかね。しかし、チルドで売るには白玉が向いているはずですが、上新粉使用でチルド帯に合わせてくるとは、隠れた技術感。
・みたらし
キーになる素材ですが、量は少な目です。みたらしの際立った味があり、ほうじ茶との兼ね合いがあるので、開発段階で最適なg数調整をしたはずです。
しかし少な目とはいえ、材料にある昆布調味液・発酵調味液はみたらし用と思われ、こだわりも感じます。他商品からの流用かもしれませんが。
・さつま芋
さつま芋の蜜付けダイスカットなどをそのまま利用したものでしょうか。シャキシャキ感はいいアクセントになっています。みたらしとさつま芋というのも、ありそうでなかった奴ですね。
・ほうじ茶プリン
上部をある程度食べていると、下から出てきます。抹茶やほうじ茶使用でガツンと苦みが来る製品もありますが、滑らか食感の優しい味わいという印象です。
・ほうじ茶ゼリー
ほうじ茶プリンの中に濃色のほうじ茶ゼリーが隠れており、こちらもアクセントになっています。食感的に寒天系ゼリーでしょうか。
味の特徴
全体的には、甘さ控え目のあっさりテイストです。みたらしやほうじ茶使用という事で、ターゲットは若い女性であろうかと。見た目としても数種類の茶系の中に黄色い芋と、グラデーションが利いていると思います。
そもそものポイントは、みたらしとほうじ茶は合うのか、という事ですね!
まぁほうじ茶の中にみたらしを入れて飲むなんていう人は、日本中探して数人、いや、いないか・・・・定番が強い和菓子界では際物の域を出ないかもしれません。
・みたらしとほうじ茶がくっついてない
みたらし自体も少ないですが、みたらしとほうじ茶の間にある、あっさり生クリームがお互いを繋いでいる印象を感じます。ダイレクトにくっついてたら、もう少し味に違和感があったかも。
きれいに上から食べていると、少なくともカップ内でみたらしとほうじ茶がドッキングする事は少ないと思われます。
・味の時間差攻撃
でも最初から、「ほうじ茶どんな味かな~?」と思って下の方を掘っていると、みたらしとほうじ茶が混ざってきます。いや、男なら?カップ内で敢えて混ぜなければならない。

見た目があれですが、混ぜて食べてみる。すると、これが意外と喧嘩しない。まず舌先でみたらしの酸味を感じ、舌全体で塩気を感じたあと、のどごし部分でほうじ茶の香り・風味を感じる。少々の違和感は生クリームが丸め込む。
この味の時間差攻撃は、新しい深みを感じました。「間に生クリーム入れときますけど、みたらしとほうじ茶って意外と合うんですよ~」という開発者のメッセージを幻聴しておきました。
セブン〇〇店さん、あと2つくらい買うので入荷しといてください。
みたらしをシメとして底に入れ、ほうじ茶味の生クリームとかにしても面白そう。和菓子のバリエーションがまた一つ広がりました。
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