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レアシュガースウィート、真の有用性を考える、の巻

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レアシュガースウィートは「機能性表示食品」

一部では澱粉でお馴染み、松谷化学さんのレアシュガースウィート機能性表示食品として消費者庁に2019年6月28日に届出されております。松谷化学さんが開発当初からレアシュガースウィートを使用してきたのですが、非常に微力ながら、1ユーザーとしてレアシュガーに箔がついた事は大変嬉しいものであります。

◎機能性が表示できる食品!

特定保健用食品(トクホ)

健康の維持増進に役立つ事が、国の審査によって科学的に認められている食品

栄養機能食品

科学的根拠が確認された栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が、一定基準量含まれている食品

機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性が表示された食品。

消費者庁ホームページより抜粋

簡単に引用してみましたが、よく分からないのでもう少し調べると、科学的根拠を示す為に、トクホはヒトでの試験が必要で、機能性表示食品は論文や文献の引用でOKだそうです。国が正式に認可を出すトクホの方がやはりハードルが高い事は間違いなさそうで、「トクホ」によって購買意欲が上がる方もいると思いますが、機能性表示があるだけでも、一般消費者に対する訴求力が上がったのは間違いないと思います。事業者の責任で、科学的根拠を見出す為の資料は、松谷化学さんなら多くお持ちだろうと思います。

※参考:機能性表示食品、人気ランキング(LOHACO)

その機能性とは低GI値である、との事です。GI値とは、認知度が上がってきていると思いますが、血糖値の上昇度を示す数値ですね。レアシュガースウィートのGI値は49で、GI値が55以下の低GI食品に分類されます。低GI値食品は、肥満・糖尿病(2型)の発症リスクを抑える食品として効果があるようです。

GI値の低い食品は多々ありますが、レアシュガースウィートは甘味料として使用できるので、砂糖と一部(または全部)置き換えて使用できるケースは多いはずです。

レアシュガーは「夢の糖」

機能性表示食品となったレアシュガースウィートですが、最大の特徴といえば、やはりレアシュガー(希少糖)を含む事ではないかと。仮にレアシュガーを摂取したい!という動機があるなら、レアシュガースウィートを摂取する以外に効果的な手段がありません。レアシュガースウィートに含まれる糖の性質を簡単に列挙します。

プシコース(海外ではアルロース)

ノンカロリー、非う蝕性、甘味度約70(ショ糖を100として)ですっきりした甘さ。血糖上昇抑制作用内臓脂肪蓄積抑制作用

アロース

ノンカロリー活性酸素発生阻害作用、甘味度約80

タガトース

血糖上昇抑制作用、甘味度約90、カロリーは2kcal/g

ソルボース

血糖上昇抑制作用、甘味度約70、カロリーは2kcal/g

飯田哲郎・大隈一裕(松谷化学工業㈱研究所):希少糖(D-プシコース、D-アロース、D-タガトース)の特性とその利用:オレオサイエンス第13巻第9号(2013)435p https://www.gwc.gakushuin.ac.jp/library/references.pdf                木村友紀(松谷化学工業㈱研究所):希少糖の特性と利用(2014.9) https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000438.html

他、総じて言えるのは、レアシュガー(希少糖)は天然に存在していて安全な物質である事ですね。糖というと甘くて太るイメージはどうしてもありますが、希少糖は糖でありながら健康効果が期待できる所がポイントが高いです。

レアシュガースウィートの出だしでは、タガトースとソルボースについては言及されておらず、僕は含有している事を知りませんでした。ただ、具体的な含有率はわかりませんが、最も多く含まれているのはプシコースであると聞いています。含まれる4つのレアシュガーの中で最も効果がありそう、かつすっきりテイストでノンカロリーなのが素晴らしいと思います。プシコースを舐めた方曰く、本当にスッキリしていたとの事です。

ノンカロリーの糖というとエリスリトールを思いつく方がいると思います。よく0カロリー○○などの菓子で使用されており、体内でほぼ代謝されない糖で、糖アルコールという分類の糖です。(正確には微小なカロリーがあるようですが)

以前、低カロリーの饅頭を作ろうとしてエリスリトールを配合した事があるのですが、エリスリトールは非常に使いにくかったです。水に溶かそうとしても全く溶けていかない、温度を上げて溶かしても、冷えるとすぐに結晶化してしまいました。

それと比較して、プシコースは、温度による違いまではわかりませんが、20℃では砂糖よりも水によく溶けるようです。菓子作りにおける機能性の面はどうかわかりませんが、菓子を開発してきた者としては、プシコースでお菓子を作ったらどうなるのか?想像するとワクワクします。少なくともかなりローカロリーのお菓子が作れると思います。

「レアシュガースウィート」って結局?

結局のところ、レアシュガースウィート=レアシュガーではありません。レアシュガースウィートには果糖とブドウ糖が含まれています。詳しい製法はわかりませんが、現在の技術では、安価にレアシュガーだけを抽出する事はどうもできないようです。ブドウ糖を含むのに低GI値というのは逆に凄いとは思いますが。

また、詳しく言うとアレですが、低GI値の物は他にも存在するわけで、その中で消費者がレアシュガースウィートを選ぶには何らかの理由が必要と思います。

「機能性食品表示」自体を見るか、健康効果を期待して希少糖を摂取したいと思うのか、値段を見るのか、様々な要因があるのではないでしょうか。

今では身近な?存在になったトレハロースもかつて夢の糖と言われていました。高い機能性を認識されていながら、非常に高価で使用できなかった経緯から、製法が確立されて量産されるようになり、現在に至ります。

プシコースも有用性が非常にありそうなので、プシコース単体で比較的安価な製品ができる事を淡く期待しているのですが、いつになるやら。それではレアシュガースウィートに確固たる有用性はないのでしょうか。

レアシュガースウィートに隠された特徴

以前、①グラニュー糖100%の餡 ②グラニュー糖80%:レアシュガースウィート20%で置き換えた餡 が数種類あり、味を比べてみる、という企画に参加した事があります。味がわかりやすいように、普通の餡ではなく、チョコ餡、抹茶餡、トマト餡、ミルク餡などがありました。

レアシュガースウィートは甘味度が約80~90です。甘味度が高いブドウ糖や果糖が含まれ、希少糖もそう低くはないので、トレハの様に低い数値にはなりません。

砂糖の一部をトレハに置き換え、製品の甘味度を低くして甘さを抑えると味が際立ってくる、この事は経験上知っていましたが、砂糖より低いとはいえ比較的甘味度の高いレアシュガースウィートを20%置き換えただけでは、そう味は変わらないはず、と推測していたのですが・・・

いやこれ、配合自体変えたでしょ?と思うくらい、レアシュガースウィート含有の製品の方が美味しく感じたのです。チョコ風味、抹茶風味、トマト風味を、より強く感じるという結果でした。(例外的にミルク餡だけはミルク臭さが際立って砂糖だけの方が美味しかったです)

推測の域を出ないのですが、他の方も同様の意見だった為、レアシュガーに味を変える何らかの力があるのでは、と感じざるをえませんでした。

味覚は人それぞれですし、この事に触れたデータもないので都市伝説的になってしまいましたが、どう検証し、どう立証すればいいのやら。とりあえず、トレハの様にコーヒーに入れて飲んだことがないので、飲んでみようかな~という結論?です。この辺は、今後色々と検証してみようか、という次第です。

仮に、糖の割に健康にいい、なおかつ味も美味しくなる、となれば、手に取る方も増えるのでは???興味のある方は是非。

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